3年次一般選択科目「地理B」では、私たちの生活の舞台である自然地理分野の学習に入りました。プレートテクトニクス理論から、私たちの住む日本列島のようなプレート境界にあたるところでは地殻変動が活発であることを学ぶのですが、ところがハワイ諸島に関しては例外です。なにしろプレートの真ん中に位置するにもかかわらず火山活動が活発なのです。
ハワイ諸島の地殻変動の成因については、ホットスポット理論によって説明されます。ホットスポットとは、北西方向に移動する太平洋プレートに対して、固定された地点で絶えずマグマの活動が活発な場所のことです。これまでの火山活動の痕跡がハワイ諸島、さらに北西にミッドウェー諸島として連なっており、さらに死火山となり海中に没した天皇海山群が引き続き北西方向に列をなしています。
Q.なぜ、ハワイ諸島・ミッドウェー諸島の列の向きと天皇海山群の列の向きが異なるのでしょうか?
Q.どのようにプレートが動いたら、このような島々の配置になるのでしょうか?
受講生同士で議論しながら、しくみを考え、実際に紙に穴をあけながら(火山の噴火を再現)、紙(プレート)を動かしながら、謎に迫ってみました。
知識を総動員して、想像力を働かせて、説得力のある説明を打ち立てる。用語を覚えるだけの学びではなく、”考える”学びへの取り組みを進めています。